漱石

それから (2)

読み終えた。 かつて読んだ頃の記憶がさっばりなくなっていた。その頃自分がなにを考えて読んでいたのかもさっぱり思い出せない。ただ、時間つぶしのために読んでいたのだろう。 理屈や信条、思想の遂行を描いた本作は、自分にはおもしろく読めた。しかし、…

それから (1)

晩、高校の頃読んだ漱石の「それから」を読み返してみる。30にもなって親の金で暮らしている男が主人公の小説だ。冒頭、そんな悠々自適な生活を送っている理由を、小難く長々と書かれている。鼻につくが、それが面白かったりもする。漱石は明治の作家だ。…