作戦間違い
素もぐりにも行かない、おでかけもしない久々の日曜日だったので、
を買いに、本屋さんとCD屋さんに出かけたのだけど、実際に買ったのは
の2つ。どちらも想定外。でも、こういうのってリアル店舗ならではなのでちょっと楽しい。
中谷さんの文章は、以前「パピルス」という雑誌で読んだことがあったのだけど、落ち着いていて、大人の女性としてのリアリティがあり、そして面白い。
この「インド旅行記1」でいえば、たとえば、こんなくだり。
ソファーに座っていた日本人の若い女の子ふたりが、猫が鳴くような高い声で、インド人の男性と嬉しそうに話しているのを見て、この声のせいで日本人は甘く見られるのだと改めて思い、この旅行中、できる限り低い声で話すことと、自分の意見をはっきり言えると評判の韓国人のフリをすること、そして既婚者であると偽ることを自らに課した。
10代後半〜20代前半の旅行者だと、「ハッチャけてなんぼ」みたいなところがあるのかもしれないけど、沸点高めの自分としては、この中谷さんくらいの穏やかな文体のほうが好きだ。
まだはじめの数章を読んだだけだけど、やっぱりもう一度行きたくなってきた。