新シルクロード総集編

昨日と今日、NHKで新シルクロードの総集編が放送されていた。他局のバラエティなど足元にも及ばないおもしろさで、こういうのを見ると「ああNHKに就職したかったな」って思ってしまう。旅好きなのでなおさら興味深く、同じく旅好きの友達に「やばいこれ。行きたくなっちゃう」とメールしてしまったほどだった。
今夜の1本目は、「2年前に発見された砂漠の遺跡調査に出かける」様子が映されていた。一番近い街からラクダで3日かかる。っておい!3日?しかもきょうびラクダ??? ── そう思ったけど、砂漠だし仕方ないのかもしれない。まずその不自由さに心惹かれてしまう。
無事そのポイントにたどりつくと、調査隊の様子がおかしい。たしかに2年前見つけた場所なのに、目印となる木が見つからないのだ。どうやら砂に埋もれてしまったらしい。しかし、しばらく行ったところに今度は見たことも無い遺跡が見つかった。こちらは2年前にはなかった遺跡だ。この場所の砂が吹き飛ばされて、あらわになったのだという。しかも、1000年前の遺跡というと、普通は風化が進み壁画などはボロボロになっているのだが、今回見つかった遺跡はずっと砂に埋もれていたため、保存状態が良いのだそうだ。
砂に埋もれてしまった遺跡もあれば、風で砂が飛ばされてあらわになった遺跡もある。ヒトの手ではどうしようもない自然のすごさと、1000年前にこんな砂漠で居を構えていた人たちがいたのだという事実に、ちょっと脳みそがガンッと打ちのめされてしまった。
新シルクロードというシリーズは視聴者に何を訴えかけているのだろうか、とふと考えてしまった。今回見たのは総集編で1本が20分ほどにまとめられており、本来の尺で見るとまた印象が違うのかもしれないけれど、僕みたいな旅好きには旅情を訴えかけてたのかもしれない。見るヒトによって異なる印象を与える番組なのかな。
あとNHKには、受信料支払う代わりにネットでいつでも番組を見れるようにして欲しいと思った。支払わない人はネットで再放送見れないようにするとか。