アンコールワットへの旅 1 日目 (2)

結局バンコクのイミグレを通過する頃には、日をまたいでしまった。それにしても、出入国カードの職業欄になんて書けばいいのか迷ってしまう。今まで student ですんでだけど、これからはなんだろう。会社員かな。会社員って英語でなんて書くのかなぁ。わからないので Software Developer と書いておいた。
空港内に自動両替機があってびっくりする。レートはよくわからなかったのだけど、前に並んでいた若い日本人のご夫婦に聞くと、「 1 万円が 3636 バーツですね」とのこと。つまり 1 バーツ = 2.75 円てことか。関空だと 3.1 円くらいだったからかなりいいレートと見た。というか、やっぱり関空の両替は腹立つなぁ。もう、今回の旅でかなり印象悪くなった。
終夜走っているバスを使って、夜明け前に駅に向かおうと考えていたのだが、肝心のバスの停留所が非常にわかりにくい。このバスってのが、エアポートバスとかリムジンバスとかいうのではなくて、いわゆるローカルバスで、空港の玄関に停留所があるわけではない。「地球の歩き方」の地図を見たり、人に聞いたりしながらやっとこさたどり着く。

第 1 ターミナルからアマリホテルに向かう階段を上り、鉄道駅へとつながる渡り廊下を 1/10 ほど進むと、平行して屋外に続く渡り廊下があるのでそちらに出て、その瞬間右を見ると、下に下りる階段がある。それを降りるともう車がビュンビュン走る広い道路で、階段と逆方向に進むと停留所にたどり着ける。

のだけど、停留所にあるだろうと期待していた時刻表がスッポリ抜け落ちている。脱力。
午前 3 時まで空港で仮眠。3:10 に再びバス停に行くと、2 人の男がバスを待っていた。しめた。この人たちがいるってことは、ちゃんとここにバスが来るってことだ。1 人目は 5 分くらい後に来た 59 番のバスに手を挙げて、乗っていった。ああそうか、ちゃんと「乗るよ」ってバスに合図しないといけないんだな。さらに 10 分ほどあと、2 人目の男が僕の待っていた 29 番のバスに合図して乗り込んでゆく。29 番はホアランポーン駅行き。便乗だ。
ガイドブックには 1 〜 2 時間かかると書いてあったが、真夜中のせいか 40 分で到着。5 年ぶりのホアランポーン駅。こんな時間帯でもそれなにの人が駅構内で列車を待っていた。あやしいガイドの兄さんも健在だ。どうやら彼らは鉄道、あるいは駅の職員ではなくて、駅の 2 階にある旅行会社の人間らしいので注意。タクシーやらミニバスやら金のかかる交通手段を薦めてくる。ほおって置くべし。
カンボジアとの国境に当たるアランヤプラテート行きの切符を買う。いとも簡単に手に入れられた。中国とは違ってものすごく買いやすい。