タコが足りない?

ロッコでのタコ漁が一時的に禁漁になったとかで、日本に入ってくるタコの量が減ってきたそうだ。かわりに中国から輸入するとか。主にたこ焼き用らしい。

輸入タコ高騰、たこ焼きピンチ 本場大阪で悲鳴相次ぐ

 たこ焼き用のタコの値段が上昇している。主産地であるアフリカ・モロッコが、資源保護のため昨年9月から禁漁に踏み切ったためだ。たこ焼きは「庶民の味」だけに、原料価格の上昇をそのまま転嫁するのは難しく、市場とたこ焼き屋を結ぶ仲買業者がコスト高に悲鳴をあげている。
 上田水産はたこ焼きの本場、大阪市にタコの加工工場を持つ仲買大手で、たこ焼き向けを中心に年間1000トンを取り扱う。オーナーの上田真一さん(55)は「4年前は1キロ300円で仕入れていたタコが、今は900円近い時もある」。たこ焼き屋への売価にそのまま転嫁すれば、1パック数百円程度のたこ焼きが1000円近くに値上がりする計算。「お客の足を遠のかせないためには、自分で値上げ分を吸収するしかない」と嘆く。
 たこ焼きのタコは硬い国産よりも、皮が薄くて肉質が軟らかいモロッコ産の人気がある。モロッコからの輸入量は00年には7万2000トンあったが乱獲が響いて減り続け、03年は2万1千トンに落ち込んだ。
 このため価格は上昇し、00年のトンあたり34万円台が03年には71万円台に上昇した。大手水産会社は「地中海沿岸の欧州諸国ではタコの需要が急増しており、モロッコが漁獲を再開しても高値は続く」と分析する。
 JR大阪駅前の一等地、梅田の大阪マルビルに出店するたこ焼き有名店「蛸之徹」の松岡根(こん)社長(54)は「たこ焼きは、値段の安さも伝統のひとつ」と話す。同店では12個入りが580円(税込み)。仲買業者のコスト負担で今のところ価格に影響は出ていないが、「材料にこだわらないとよい味は出せない」とモロッコ産の漁獲解禁を期待する。

(04/30 23:17)

asahi.com の google キャッシュより

最近読んでる本がモロッコにちなんだものなので、ちょっと気になるニュースだった。