ファミコンミニ

任天堂ゲームCMの不甲斐なさを考える」では、手厳しい指摘がなされていた。たしかにあの頃の任天堂のCMはいけてなかった。
あれから「メイドインワリオ」を経て、今回の「ファミコンミニ」である。
ゲーム画面はほとんど出ない。プレイ中の音をそのまま流しているという体裁で、なつかしいピコピコ音だけが聞こえて来る。だけど、だれもが知っているゲーム(言いすぎか)なので、だれもがその画面を思い浮かべることができるのだ。スーパーマリオ、1ー1、クリボーを踏んで、はてなボックスをたたいて、スーパーキノコを取って・・・。
もはや面白さは売れ行きを左右しないのか。補助輪付きスノボゲー『1080°SILVER STORM』」は、ものすごいタイトルだ。しかし、冒頭の音楽業界との対比は見逃せない。ぼんやりした言い方だが、「見せ方」を考えないといけない。ゲームとしての本質はもちろんだが、雰囲気(またぼんやりとした言い方だ)を含めた販売戦略は必要なのだろうなあと思ってしまう。

前作もそうだったんだけど、これほど面白いゲームが売れないと他人事ながらちょっと気の毒にすら思えてくる。任天堂ニンテンドウ64時代から唱えてきた「質的転換」って、「歌さえうまけりゃ歌手として大成する」というのと同じなんじゃなかろうか。「いかにして面白くするか」だけじゃなく、「いかにして売るか」をもっと真剣に考えないと、現場の人たちも浮かばれないというものである。

もはや面白さは売れ行きを左右しないのか。補助輪付きスノボゲー『1080°SILVER STORM』

メイドインワリオファミコンミニのCMは、効果的な雰囲気作りをしていると思う。願わくば、まったくの新作でも、効果的なCMを打ってほしい。
# EyeToy のCMもいいですよね。