シリコンバレーの人々

講義の一幕。
つい半年前までシリコンバレーで働いていたMさんというドイツの方が講師として登場。まず、日本語をとても流暢に話されるのがすごいと感じた。
で、シリコンバレーシリコンバレーにはさまざまな人種が働いているという。アジアでいうと韓国や中国、インドなどから来ている人が多く、日本人や彼のようにドイツ人もいる。たぶん、その影響もあるのだろうけど、さまざまな人種を束ねる共通の価値はどうしても金になってしまうのだそうだ。
シリコンバレーに済む80%もの人々は株取引を行っており、自分の買った株が暴落しようものなら仕事にも差し支えが出るということもあるという。自社株を買う人も多い。Mさんの勤めていた会社では、過去2年(半年ごとに計4回値段の調査をする)の最安値の85%の価格で自社株を買うことができるという。その最安値の85%で買った株を、すぐ売ってしまうこともできるそうだ。ただし、自社株は自分の給料の15%までの額しか買えないという。
税制面でも個人の株取引は推奨されている。詳しい話は忘れてしまったが、カリフォルニア州では、普通の所得にかかる税金は40%。だが、株にかかる税金は20%だという。
シリコンバレーという土地、アメリカという国はいうまでもなく多民族社会である。その分、変化する力、変化に耐える力、変化を望む気運みたいなものは相当なものであるのだろう。しかし一方で彼らを束ねる価値として、金、というものが他の社会より大きいこともまた事実なのだろう。
ある意味で、すっきりとした社会ではある。