忘年会3

忘年会シーズンだ。3度目の忘年会。

昼前に旧来の友人Mから電話。会おう会おうと言いながら半年近く経ってしまっていた。それで、ささやかな忘年会をしようと、急にうちへ来ると言う。

午後3時頃到着。まず、ずっと渡せていなかったヴェトナムの土産「二胡」をあげる。二人とも民族楽器が好きなのだ。またどこかへ旅することがあれば、性懲りも無く買ってきそうな気がする。練習しないので完全にオブジェなのだけど。

「重い」という話をする。テレビゲームはすでに重い存在なのではないか。重さは敷居の高さだったりもする。昔よりもテレビゲームの魔力が減っているからその敷居の高さは尚更である。Mも「機会があればやってみたい」というもののなかなかどんなソフトに手を出してみればよいのやらわからないそうだ。これが世間一般の捉え方なのだと思う。むしろ「やってみたい」と思ってもらえているだけ、好意的だ。

ビューティフル・ジョー - Amazon へそんなMにいくつかのゲームを紹介する。マリオ、ゼルダRez にスペースチャンネル5、スマッシュブラザーズ、ビューティフル・ジョーなど。やはり一番楽しんでもらえたのはビューティフル・ジョーだ。「スパルタンXみたいなもの」と言うと、よく理解してもらえた。現代風にアレンジしたスパルタンXがこのソフトだ。敵をばったばったなぎ倒す心地よさを極限まで引き上げている。わかりやすくおもしろい作品である。逆におもしろさを伝えにくかったのが、意外に、ゼルダ。アニメ風の、という枕詞で面白さを伝えるのは難しい。

話をするというのは、他人の時間を食いつぶしていくということでもある。当たり前なのだが、これが結構覚悟のいることだ。自分の趣味の話を長々としたとする。相手は相槌を打ったりして話を合わせてくれている。相手は優しければ優しいほど、うまく耳を傾けてくれるのだが、実は興味のない話だったりすることもあるわけだ。それを意識し始めると、なかなか話なんてできない。これを、「覚悟の問題だ」とMは言う。

そのほか、Moby いいよねだとか、林芙美子いいよだとか。自分の2003年を振り返ってみたりする。いま考えてみると、音楽では Moby、作家では林芙美子、旅ではヴェトナム、食ではラーメンの2003年だった。なんだかよくわからないが。

飲み、食い、しゃべり、遊んでいると午後10時。7時間もしゃべっていたのか。Mは帰宅し、疲れてしばし呆然とする。

夜中にNHKで「12人の怒れる男」という番組を放送していた。リメイク版らしいのだが、おもしろかった。