浮雲 (5) : 読了

やっと読み終えた。ひと月かかる。
冒頭、敦賀に始まり、東京、ハイフォン(ヴェトナム)、ハノイサイゴンホイアン、フエ、そしてダラット。伊香保群馬県)、鹿児島そして屋久島へと語られる場所が変わってゆく。旅好きの自分としては、それだけで満足してしまう。とくにヴェトナムへは昨夏旅したばかりだから。
プラス、戦中・戦後という時代の記述。昨今の小説では味わえない独特の言い回し。濃密な時間を過ごせた。おもしろかった。
旅モノ好きで、口語調のエッセイや紀行に飽きた人にオススメします。

林芙美子浮雲
ASIN:4101061033
青空文庫(入力中)
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp291_1.html
読売新聞「浮雲」の舞台
http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/20030602sc22.htm