2003-11-07 浮雲 (5) : 読了 文庫 林芙美子 やっと読み終えた。ひと月かかる。 冒頭、敦賀に始まり、東京、ハイフォン(ヴェトナム)、ハノイ、サイゴン、ホイアン、フエ、そしてダラット。伊香保(群馬県)、鹿児島そして屋久島へと語られる場所が変わってゆく。旅好きの自分としては、それだけで満足してしまう。とくにヴェトナムへは昨夏旅したばかりだから。 プラス、戦中・戦後という時代の記述。昨今の小説では味わえない独特の言い回し。濃密な時間を過ごせた。おもしろかった。 旅モノ好きで、口語調のエッセイや紀行に飽きた人にオススメします。 林芙美子「浮雲」 ASIN:4101061033 青空文庫(入力中) http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp291_1.html 読売新聞「浮雲」の舞台 http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/20030602sc22.htm