関西オープンソース+フリーウェア2003

k-of.jpへ今日は1日目。
AppleセミナではMac OS X v10.3および同Serverの紹介があった。v10.3 から新しくなった開発環境Xcodeに興味があったのだがイマイチ良さを示すデモは見れず残念。やはりコンパイルしないといけない言語は面倒だ・GUI作るのも面倒だ、という印象だけが深くなる。新機能のExposé(エクスポゼ)は便利と言うより派手だ。知り合いに一度は見せてあげたいが、生産性が上がるという気はちょっとしない(毒舌)。Serverの方は、「自分でいちいちサーバソフトインストールするのめんどくさいなぁ」と思っている人向けの製品という印象。GUIでサーバの設定が出来るのはうれしいかもしれない。というかそればかり宣伝していた。
ステージで「技術的ではないOpenBSDの話」というセッションを見る。本当に技術的な話は出ない(苦笑)。バージョンアップごとにホームページのロゴを変更し、Tシャツを作り、歌まで作るという話だった(ちなみに歌はftpサイトからダウンロードできます。結構かっちょいいです)。
展示にMacintoshのメール環境であるOpen Mail Environmentのブースあり。同行のTは興味津々である。1メール1ファイルで管理する、というのが特徴。内部でfetchmailとJavaMailを呼んでいるらしい(JavaMailのことはよく知らない)。展示用においてあったPower Mac G5がやたら静かなのが印象に残る。
産業技術総合研究所の展示ブースではKNOPPIXを紹介。CD-ROMから起動するだけでLinux環境が構築できるそうなのだが、いまいち使い途が読めない。かりそめのLinux環境をどうすればよいのか。がっちり使うなら他のディストリビューションをきっちりインストールするしかないのではないか。
NetBSDに関するセミナにも参加。ハードウェアに依存する部分と独立な部分をきっちりわけてソースコードツリーを一元管理しましょう、というのがポリシーらしい。そのおかげで移植性は高く、DreamcastとかPlayStation2でも動く。ゲーム機でOSを動かして何が嬉しいのだ? いや、動いた!ってこと自体が嬉しいのだ。わかる気がする。このプロジェクトは世界各国で動いているそうで、運営面での話も出て興味深かった。いわく

翻訳の問題がある。緊急性の高い情報を各国語に訳す必要があるとき、そもそも「緊急性の高い情報」というのはセキュリティ関連の情報であることが多く、また、専門用語が使われていることが多い。このような専門知識に基づく文章を過不足なく正確に訳すことは難しい。しかし緊急でもある。悩ましい。

というような話だった。うーん、なるほど。確かに悩ましい。

Mac OS X
http://www.apple.co.jp/macosx/
Mac OS X の新機能Exposé
http://www.apple.co.jp/macosx/features/expose/index.html
OpenBSD
http://www.openbsd.org/ja/
OpenBSDの歌
ftp://ftp.openbsd.org/pub/OpenBSD/songs/
Open Mail Environment
http://mac-ome.jp/
産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/index_j.html
KNOPPIX
http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/
NetBSD
http://www.jp.netbsd.org/ja/