いのちのペダル

昨日の深夜見たドキュメンタリー番組。眠らないといけないのに、見てると眠れない。かれこれ17年?近く、少しずつチャリンコで旅をしている女性の話。
つらい半生を送ってきて、いっそ死のうと思ったが「そうだ死のうとする勇気があるくらいなら、なんでもできるはずだ!」とチャリンコで世界1周の旅を続けている。ご主人と一緒に旅しているのだけど、ご主人は旅の途中で出会ったのだそう。
今回の旅は、インド〜ネパール〜チベット国境までの1800km。バラナシ〜ポカラ〜カトマンズあたりは、年末年始の自分の旅と重なっていてちょっと感慨深かった。宿泊していたのはクミコハウス。ネットをしてたのは、多分ソナの店。マニカルニカーガートの火葬場、背景に映る凧、ガンガーと朝陽。彼女はそこでガンで亡くした知人の骨を撒く。彼女自身もガンをわずらっていたのだが、これを克服して、再び旅を始めたのだそうだ。
バラナシ〜ポカラを僕はバスで旅したのだけど、彼女らはもちろんチャリンコ。あの山道を何日もかけて登っていく。ちょうどマオイストの活動が盛んになっていた期間だったらしく、道路は木が倒されて封鎖されており、爆弾も仕掛けられていた。
旅の最後、ネパール〜中国(チベット)の国境にたどりつく。国境のギリギリまで自転車で進む。あと数センチ進めば中国に入るのだけど、2人はそうしない。「またココに帰ってきて、ココから始めるんです」と言っていた。チャリンコで旅するかどうかは別として、こうやって点と点を線で結んでいくような旅はかなりロマンチックでイイ。こういう旅をしてみたいって思う。