KRMA Record

先日ふと、ほんとうにふと、ある友人のことを思い出した。学部の頃の友人で、僕は学部を卒業したあと別の大学院に行ってしまって、それから会うこともなくなってしまっていた。
彼は趣味で音楽をつくっていて、僕は僕で、当時はまだもの珍しかったウェブサイトを立ち上げていた。僕のウェブサイト自体は創作といえるようなものではなかったけれど、それなりに彼は興味を持ってくれたみたいで、なにかしら物を作っているもの同士という縁で、サイトの中のインタビュー企画に出演してもらったこともあった。当時は僕も若々しかったので、(もう二十歳は過ぎていたのだけど)まるで「真剣10代しゃべり場」を先取りするような形で、それこそ真剣にあれやこれやとしゃべっていた。
思い出しついでに、彼の曲を聞きなおしてみたいと思った。当時、何枚もCDをもらっていたのだけど、これは実家に置きっぱなしだ。ひょっとすると、と曲のファイルがアップロードされていた彼のウェブサイトをググってみると、運良くまだ残っていた。
聞きなおすと、やはり懐かった。思わず iPod に転送してしまったくらいに。当時から好きだった「嗚呼素晴らしき夏休み」( 3rd Album 収録) はまだぜんぜん色あせていなかった。