鳥インフルエンザ 東南アジアの都市でも感染 アジア全域の様相

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鳥インフルエンザ 東南アジアの都市でも感染 アジア全域の様相

 【バンコク=岩田智雄】中国本土で十六日に毒性の強い鳥インフルエンザウイルス、H5N1型の人への感染が初めて確認され、同ウイルスの感染はアジア全域に広がる兆しを強めてきた。感染多発地帯の東南アジアでは、鳥への接触機会が比較的少ないとみられる大都市での人への感染が最近、相次いで報告され、ウイルスが人に感染しやすいように変異している懸念すら出ている。
 このため、十八日から釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でも、予防対策が主要議題となる。
 東南アジアでの死者六十六人の三分の二が集中するベトナムでは十月二十九日、首都ハノイ在住の男性が同ウイルスに感染して死亡、二〇〇三年十二月の流行以来の死者が四十二人を数え、大都市初の感染例となった。
 ハノイと南部の商業都市ホーチミンの当局はこれを受け農家で飼育されるニワトリやアヒルなど全家禽(かきん)類を今週中に処分するよう命令を出した。
 ハノイの人民委員会はすでに生きた家禽類の販売も禁止しており、ホーチミンではペットとして鳥を飼育することも十一月末で禁止され、十二月以降、飼育が発覚した場合は没収、処分される。
 ファン・バン・カイ同国首相は十五日、九十八億円に上る鳥インフルエンザ対策費を計上する方針を発表、軍や警察を動員して同ウイルス対策に当たらせるとしている。
 二十一人が感染、十三人が死亡しているタイでも十一日、首都バンコクで初めて感染(一歳半の男児)が確認された。
 インドネシアでも十七日、首都ジャカルタ在住の女性二人が同ウイルスに感染して、死亡していたことが確認された。ユドヨノ同国大統領は感染した鳥を発見するため、部隊数千人を投入する方針を明らかにしている。
 一方、中国衛生省が感染を確認したのは、湖南省湘潭県で原因不明の重症肺炎と診断されていた少年(9つ)=回復=と安徽省安慶市の養鶏家の女性(24)=死亡=の二例。
 湖南省の少年の姉(12)も感染の疑いが持たれたまま、十月十七日に死亡している。しかし、遺体は火葬され、検査による確認はできなかった。
 世界保健機関(WHO)の北京事務所は十七日、感染は拡大する可能性がある、と警告した。
産経新聞) - 11月18日5時6分更新