旅の気分

このあいだのチェコの写真

昨晩からポツポツと雨が降ったりやんだりしている。さっきもお昼ご飯を食べに出た帰り道、弱い雨に降られた。雨に降られるというとどうも旅の途中のことを思い出してしまう。

いま私はアジアからヨーロッパへ向かっている。春の初めにアジアの端の島国から出発した私は、秋の終わりにヨーロッパのとば口に差しかかろうとしている。この船でこのボスポラス海峡を渡りきれば、東ローマ帝国の都であったかつてのコンスタンチノープルに到着するのだ。

沢木耕太郎深夜特急5」第十三章 使者として

お昼を食べながらこんな文章を読んだものだから、余計に旅への思慕の念が深まってしまう。うー、さっさと旅に出たい。